名君主と言われる人は多くいます。
中国史で名君主と言えば、唐の太宗李世民、宋の太祖趙匡胤、清の康熙帝なんかは有名ですね。
あと、建国の英雄と言えば漢の高祖劉邦、明の洪武帝朱元璋が有名です。但し、この二人は功績は抜群なのですが、多くの家臣を粛清している点でマイナスの評価を受けています。
日本では知名度が低いですが、中国史上ナンバーワンの完璧君主は後漢の光武帝ですね。
完璧すぎる皇帝
色々な中国の歴史小説を読みました。どれも結構覚えているのですが、塚本青史著作の「光武帝」、これは内容をほぼ覚えてないんですよね。動乱の時代で、出来事自体は面白いんですが、主人公が凄すぎるんですよね。今流行りのなろう系小説の主人公のような完璧ぶりで、波乱万丈感が全くありません。
政治100 知力100 戦闘100 魅力100
光武帝を歴史シュミレーションゲームで表すとこんな感じでしょうか。光武帝が台頭したのは、新の時代です。前漢が王莽の簒奪によって滅びますが、王莽の政治がひどく各地で混乱が続いていました。そんな中、光武帝も反乱に加わります。兄と一緒に挙兵するのですが、人望がある光武帝のもとに人は集まってきたと言います。
戦闘のエピソードもありますが、少数の兵で、敵の大軍に先頭で突撃して破ったなどチートな逸話が多いです。
そして幼馴染の美人の女性と結婚します。ここら辺の逸話も完璧です。
優秀な部下も多くいました。しかし部下は有名ではありません。前漢の劉邦は、自分自身はそんなに優秀ではなかったため、蕭何、韓信、張良、陳平など部下の逸話が豊富です。しかし光武帝は自身が優秀過ぎて部下が霞みます。なので部下のエピソードが弱いです。
そして、後漢建国後もこの部下たちを粛清していません。ここも完璧です。
また建国後の政治も人々を思いやるいい政治を行っています。奴婢開放や人身売買の禁止などの政策が行われています。
夫婦仲も良く、最後も耄碌することなく、天寿を全う、息子も名君として後漢を発展させます。
まさに完璧超人
まさに完璧超人です。この人に仕えてみたいなとは思いますが、完璧超人過ぎて小説の主人公としては魅力に欠けてしまいましたね。
中国史上最高の名君は光武帝でしょうね。
コメント