北方水滸伝ドラマ化 108人の英雄で一番恰好いいのは誰

北方謙三先生の水滸伝がドラマ化されて、WOWWOWで2026年から放送されるそうです。

宋江役は織田裕二晁蓋役が反町隆史とのことです。

楽しみな反面怖くもあります。外国の話に日本の俳優が合うのかどうか未知数です。「テルマエロマエ」「キングダム」のようにマンガで外国の話で成功した例もありますが、失敗した作品も多いだけに出来栄えに注目したいです。

好きな英雄

個人的に好きなのは武松ですね。北方版水滸伝を読む前の元祖水滸伝から好きでした。感覚的なものですね。

北方版の水滸伝では虎退治の逸話なんかは利用していますが、全くの別人キャラになっています。個人的には水滸伝の武松より、楊令伝の武松が好きですね。

ちなみに北方版の水滸伝だと、圧倒的に林冲が好きですね。

元祖水滸伝では、禁軍の師範だったのが、女房を横恋慕されて、牢屋送りになり、その後脱走して梁山泊に入り、山塞を乗っ取っています。

北方版も同じような流れなんですが、ここに林冲の個人的なバックボーンや様々なエピソードが追加されて、一人の人間として輝いています。槍をとったら天下無双なんですが、奥さんを愛していたのに、それに気づかないふりをして、死んだ後に後悔します。ここら辺のエピソードが実に素晴らしいです。

人間の強さと弱さを両方描いたことによって、奥深い人間になっています。

元祖水滸伝では、その後ちょこちょこと活躍するのですが、一騎打ちで活躍する程度でした。しかし、北方版では騎馬隊の指揮官になり、天下無敵の騎馬隊を率いる将軍として、ほぼ全話にわたって活躍を続けます。

負けるところが想像つかなったのですが、弱点の奥様の部分をつかれて、騙されて計略にかかり死亡してしまいます。

ここら辺の英雄の死亡には衝撃を覚えましたが、この死によって作品にリアル感が出て、より感動を生む作品になっています。

無類の強さを持ちながら、精神的にダメな部分もあるこの林冲誰が演じるのか楽しみでもあります。

地味だった英雄

北方版の水滸伝では地味だった英雄たちにも光が当たっています。文書の真似がうまい人、印鑑を精巧に偽造できる人、大工や鍛冶師、医者など単に役割として与えられただけの地味な人たちにもバックボーンがあります。

バックボーンがあって、見せ場があって、それぞれの志も各キャラクターによってあります。名前だけで活躍もしなかった、地味な英雄たちが輝くことで、梁山泊の生活が目に浮かぶようで、作品の分厚さに繋がっています。

どのキャラクターも魅力的なので、誰が演じるのか、それは見事にハマるのか楽しみにしたいですね。

かなり長い話なので、どこまでドラマ化するのかわかりませんが、成功することを祈っています。

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